手塚治虫「アドルフに告ぐ」
吉山圭子さんからお借りしたのが2月28日の朝郵便受けに、全4巻、先ほど読み終わりました。アドルフ・ヒットラー、ナチスの侵略戦争とユダヤ人迫害。若いあと二人のアドルフを主人公に、日本とドイツとポーランドなどを舞台に展開される壮大なドラマ。
60歳で亡くなる、晩年の55歳から58歳にかけての作品。
連載が漫画雑誌ではなく週刊文春。大人向けに描かれた。
満州事変から太平洋戦争へと、あの時代の諸事件の年表など付いて歴史を詳しく。
所々ドイツ語や中国語が日本語訳も無しでそのまま原文で書かれたりします。とても高度なインテリジェンスが求められる。絵がまた緻密で、壮大な場面に圧倒されます。タイトルの「アドルフに告ぐ」は最後に出てくる広告のタイトルなんです。長編の最後の展開を初めからプランに入れているわけです。
やはり天才が、物凄い努力を重ねたことがはっきりわかる半端ない説得力の物語です。
手塚治虫さんは昭和3年の生まれ。生きていれば97歳。60歳の若さでお亡くなりになった。元祖漫画とも言われる影響力。つい最近の出来事だったのが不思議な感じです。
それと、今のイスラエルのガザ地区侵攻、ロシアのウクライナ侵攻など人類が相変わらずの殺戮を繰り返す現実。全く今日的漫画です。
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