立春大吉 浅尾大輔
赤旗連載小説「立春大吉」。昨年、単行本になって、紹介しましたが、凄い評判。「名作」のようですね。
1月にはこのような記事が企画されました。
浅尾大輔さんは元々赤旗の記者でした。私が連載小説「湾の篝火」の挿絵を描かせてもらった時の担当者でした。
こんな文章を寄せてくださいました。
その後新潮新人賞を受賞。作家デビューされました。
私がモンマルトルのゴッホの部屋にいる時に、訪ねて来てくれた一人でもあります。
小説は、大勢の人々が登場します。名前の下に年齢が常に書かれる、その方が話の展開で当時は何歳だったかが、書かれているのでとてもいい。ユニークな発想です。高齢者が多い町での病院閉鎖に反対する物語なので、年齢はとても大事なことです。小説でありながら、ドキュメントのように、同時進行しているようです。実際に浅尾大輔さんの妻が町会議員に立候補して当選する。夫である作家本人が県会議員に立候補する。その後衆議院議員選挙にも候補者として闘う。それでいて反対派をも傷つけないように描くと言う妻の希望を叶える書き方。
全てにユニーク。
民主文学の研究会でも分科会の一つにされたようです。いち早く民主文学編集長の牛久保建男さんが評論書いて評価したようですね。
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